THE☆SPIRALs――Part.0

〜ザ☆スパ結成〜の巻



A=アイズ、K=香介、T=高町、R=リオ、Y=結崎、N=鳴海、Z=全員

   ***

A「実はこのメンバーで、グループを組もうと思っている」

K「・・・は?
  何の、っつーか、いきなり呼び出して何を言い出すんだ?」

T「確かに。あたしも部活があるんだけど。
  くだらないことで呼び出したんなら、帰るよ、あたしは」

R「まーまー、取りあえず話だけでも聞いておこうよ、亮子ちゃん。
  何にも聞かずに帰ったんなら、それこそ無駄骨ってものだし」

Y「むー、リオさんの言うことも一理ありますね。
  何にしろ私は、ぜひとも参加させてもらいますよー!
  有名ピアニスト、アイズ=ラザフォードさんに直にインタビューできるチャンスです!
  ここで得た情報を、ファンの方に売り飛ばして・・・」

N「微妙に犯罪じみた計画を立てるな!
  まったく、一体何がしたいんだ、ラザフォード?
  そろそろ夕飯の支度を始めたいんだ、オレだって」

T「同感だね」

A「そうか、では、早急に説明するとしよう。
  この企画はスパイラルのアニメ化が決定するよりも前に、
  管理人が友人とやっていた交換ノート内で持ち上がったものだ。
  それを資料のある限り再現したものがこれ、というわけだ」

Y「といっても、実際書いていたのは管理人だけだそうです。
  スパイラルに進展がある度に、勝手に書いていたみたいですね〜」

K「うわっ、何て根暗な企画だ・・・。オレはごめんだ。絶対にやりたくない!」

A「まぁ、内容だけでも聞け。
  グループ名は“THE☆SPIRALs”。
  リーダーはオレだ。
  活動内容は、浅月を材料とした実験」

K「何でだよ!!」

T「お、それならやっても良さそうだね、あたし参加しようかな」

K「え?! りょ・・・」

R「わ〜、私も私も! 何か面白そう!」

K「おい、ちょ」

N「悪い・・・オレはパスしておく。何か物騒だし」

K「おお、そうだよな〜、鳴海弟! お前だけがオレの味方だ〜!」

Y「鳴海さん、あなた一人の我が儘で、この企画を台無しにして良いと思っているんですか?」

N「良いも何も、そもそも浅月当人の許可が得られてないじゃないか」

R「それもそっか〜、それじゃあ、ダメだね」

K「リオ! やっと判ってくれ」

R「こーすけ君、良いよね?」

K「・・・良くないっす」

T「まったくもう、男だったら愚痴愚痴言うんじゃないよ!
  あたしはわざわざ部活の時間を割いてまで、ここに来たんだ。
  その時間、企画を潰して無駄になんかしたら・・・ただじゃあ、おかないよ?」

N「それもそうだな。浅月、さっさと折れてくれ」

K「な、鳴海弟まで!」

A「ふ、浅月も鳴海弟のように、利口になれ。
  鳴海まどかの通勤鞄に、時限爆弾をセットしたことを言ったら、早々に理解してくれたぞ」

K「単なる脅しだろ、それ!」

N「済まない、浅月。義姉さんのために折れてくれ」

K「お前の義姉なんて、知ったこっちゃねぇ!!」

Y「そんなっっ! 浅月さん、そんな薄情な人だったんですか?!」

K「薄情も何も、関係な」

R「こーすけ君の馬鹿!
  例え間抜け眼鏡でも、優しさだけは人並みにあると思ってたのに!」

K「だけは、って何だ、だけはって!! 他は人並みじゃないのか!?」

T「当たり前のこと聞くんじゃないよ、香介」

K「当たり前なのか!?」

A「浅月、いい加減に観念しろ。
  お前がそんなに我が儘を言っていたら、天国の親御さんが悲しむぞ?」

K「いきなり両親のこと出してくるなよ・・・。
  ああ、もう、判った。やれば良いんだろ、やれば」

A「良し、これで決まりだ。では、今回はこれにて解散する。
  次回からは、招集に応え、即座にこの場所へ集まるように。
  それでは」

Z『さよ〜なら〜!!』



本日の実験・・・成功?






読み物へ      1へ