「天まで届け」



 線香のにおいが、空気を侵している。まるで悲しみをそのままにおいにしたかのように、白い煙はつんと鼻にしみる。くしゃみが出そうだ。目尻に浮かんだ水分を指で拭う。きつく目を閉じた。
 まさか制服を卒業してから一年で、スーツを着る羽目になるとは思わなかった。大学の入学式で着たスーツが思わぬところで役に立った。買ったときは「就職活動で役に立つだろう」くらいにしか思っていなかったのに。しかし、線香のにおいをたっぷり吸い取ったスーツは、一回着ただけですぐにクリーニング行き決定になった。
 静かだった。葬儀が終わったに移動した広間は、多少片づけられ、ささやかながらに飲食物が振る舞われたが、誰も手を付けようとはしなかった。俺も、折り畳み式のテーブルの前にあぐらをかいていたが、瞑想するように目を閉じるばかりである。
 煙だけが腹を満たす。胃の中でぐるぐると渦巻いて気持ち悪かった。夕食にしては少し遅い時間帯、葬儀の後飯を食いに立ち去った者も何人かはいたが、そのまま居残った者の方が多かった。先ほどまで葬儀が行われていたのは、この広間を出て廊下を真っ直ぐに行き、突き当たりを曲がってすぐの部屋。そこではあいつの身内――と呼べるのだろうか。少なくとも一緒に暮らしていた人たちが、片づけをしている。それを思うと、飯を食うのは忍びない。だからといってかける言葉もない。どっちつかずで、結局広間にいる。俺も他の奴も、そんな感じだった。
 例外に属するのは、この場にいない俺の「後輩」だろう。生真面目な性格だから帰ったとも思えない。となれば今頃、葬儀の片づけを手伝っているはずだ。俺もその「後輩」の所へ行こうかどうか。あぐらから正座に座り直したり、腰を浮かせてみるが、いまいち行動を起こす気にはなれない。小さいアップダウンを繰り返しながらも、結局立ち上がらなかった。
 どうせ俺は、ただの部活の先輩だし。自分の中で誰かに言い訳する。亡くなった人物とは、そう親しかったわけではない。部活の外で会う機会などまるでなかった。そんな俺が葬儀の手伝いをして、どうするというのか。
 詰まるところ、俺はただ逃げたいだけだった。線香のにおい、しみったれた空気、人一人がいなくなった俺たちの世界、大切な人を失った誰かの悲しみから。
 足を見ると、ズボンに壊れた畳の破片が沢山くっついていた。畳は所々黒ずんでいる。染みが付いたのを放置していたのか、その部分だけ朽ちかけていた。何か気持ち悪い。簡易テーブルの足がめり込んでいる箇所は、畳が毛羽立って、もっとぐしゃぐしゃになっている。その上には、細かく切られたパイナップルが置いてあった。豊潤な香りを放ち、切り口はまだ瑞々しいが、食べ物までが、朽ちて腐っているように見えて、気持ち悪かった。
 あまり小ぎれいではない古びた寺。どことなく寂れた雰囲気を感じさせる。この場にあるもの、全てが沈んだ方向へと向かっている気がした。俺まで沈みそうだった。沈む前に、俺は自分だけでも逃れたかった。
 入り口の近くに座っていた一人が腰を上げる。「ちょっと、便所」言ったのは、高校時代の同級生だった。小声で隣の奴に告げるが、静かな空間ではまる聞こえだ。
 卒業してからは疎遠になった、かつての副部長。今回の葬式でも、まだあまり言葉を交わしていなかった。昔から大人びていた顔立ちは、一年経ってもあまり代わらない。
 「俺も」と言って、傍の奴も立ち上がった。彼らの後に続いて、何人かが立ち上がる。沈んだ雰囲気を突破する勇気がなくて、みんな黙り込んでいたのだ。もしかすると最初に口を開いた彼は、手洗いに行きたかったのではなく、きっかけを作りたかっただけなのかも知れない。もしそうなら称賛に値する。俺も便乗しようかと思ったが、やめた。そんなものは逃避にしかならないのだ。
 逃避、したいさ。だが、ここから動かないのが、俺の「義務」のようにも思えた。それこそ、「そんなことしたって何にもならない」。自分の中で作り上げたものにすがるのは逃避以外の何物でもない。しかしそれ以外の方法が思いつかなかった。
 もはや遠くへ行ってしまった後輩に、俺は何がしてやれるのだろうか。既に確定してしまった過去に対して、俺はどんな解決策を見いだせるだろうか。不毛な問いかけに答え続けるのは、気が狂う思いだ。やめたくても延々とまとわりつく問いかけ。線香のにおいみたいに。
 俺はテーブルの上に肘を載せ、額を手の甲で覆った。だんだん麻痺してきた鼻は濁った空気を規則正しく吸い込む。数人消えた広間は、一層の沈黙に支配されていた。
 廊下と広間の境目に誰かが足をかけ、ぎしりと音が鳴る。俺は顔を上げた。同じ動作をしたのが数人いた。五人分くらいの視線と、他大多数の意識が、入り口に注がれる。
 同じような、黒いスーツに身を包んだ、少年。青年に近いだろうが、そこそこに高い身長の上には、まだ幼さを残す頭部がついていた。雰囲気だけを見れば十二分に成熟しているように思えた。嫌いな食べ物を無理矢理飲み込んだような顔つきをしている俺たちと違って、彼の顔は無表情だった。冷たいわけではない。普通に町中を歩いているときと同じような、普通の表情。
 俺は口の中で「佐渡」と呼ぶ。聞こえたわけではないだろうが、佐渡は左右に視線をやることなく、すぐに俺を見つけた。軽く頭を下げてくる。しばらく見ない内に少し長くなった髪が重力に従って額を隠した。俺は苦笑を返す。
 長い足を人間と人間の間に突っ込んで、佐渡が広間に入ってきた。俺が座っているのは、入り口から一番離れた一角だ。たいていの奴は入り口付近に居座っているので、俺の周りは小汚い畳が丸見えだった。
「お前も手伝いに来ればいいものを」
 淡々とした口調で言って、俺の横に腰を下ろす。人間が動くことによって空気が掻き回される。ほんの少し空気が軽くなったように感じた。
 感情を押し殺しているわけでも、悲しみに沈んでいるわけでもなく、ただ事務的な声色。俺は安堵の息を漏らした。やっと日常に戻れる糸口を探し当てた。死に隔離された空間の中で、佐渡だけが正気を保っていた。
「俺は、お前よりもあいつと親しくないからな」
「挨拶くらいすれば良かろう。とはいえ、初めて経験する葬式ならば無理もない」
 俺の祖父祖母は、四人全員元気だった。親戚が死んだ経験もないから、俺は幸いにしてまだ死というものを直接体感していなかった。初めて出席した葬式が、まだ二十歳にも満たない後輩の葬式だとは、確かに皮肉かも知れない。
 この偉そうな口を利く「後輩」は、既にあらゆる死に対面してきたのであろう。いや、彼が直接体験してきたわけではあるまい。彼はあらゆる死を「見た」のだ。
「……まさかこうも早く現世で死に遭遇するとは思わなんだ」
 佐渡は呟き、小さくため息をついた。正確には、違う。きっと多くの者が予想していた。それを信じたくなかっただけだ。きっと大丈夫。そんな根拠もない戯れ言を並べて、未来が見えないふりをしていた。違う未来を導き出す努力などしないままに。
 佐渡は努力を実行に移した数少ない人物だっただろう。俺は佐渡と一緒に入院していた頃の後輩を見舞いに行ったことがあるが、佐渡はその他にも、度々顔を見せていたようだ。俺は大学を理由に滅多に行かなかった。やせ細っていく後輩を見るのは、何より恐ろしかった。
 元々細い奴ではあったが、部活では好成績を残しており、そこそこの筋肉はついていた(全国大会で勝ち進んだのだから、俺よりもずっと強い)。それが会うたびに失われていく。腕の凹凸は筋肉ではなく骨によって形成され、太さはどんどん削ぎ落とされていった。
 最後に見たのは亡くなる一ヶ月ほど前であっただろうか、上体すらまともに起こせなくなっていた後輩は、骨と皮しか残っていないように見えた。人形のように整っていた綺麗な顔と、射抜くような強い眼差しだけは、ずっとそのままだった。それだけが幸いだった。むしろ、それだけあれば他はいらなかったのかも知れない。
 けして不幸な死に方をしなかったのは判っている。残された者は涙を流すけれど、それすらも不幸ではないのだ。俺たちは最後までよく頑張ったと、後輩の背を押して見送るべきなのだろう。
 そうするにはまだ誰もが若すぎた。幼すぎた。葬式に出席した多くは未成年であり、早すぎる死の中に、不幸しか見いだせなかったのだ。
 俺は再びあぐらをかいた。部活で正座をすることには慣れていたが、どうにも落ち着かない。佐渡は今でもきっちり正座だ。姿勢が良いから、どうしても佐渡が俺を見下ろす形になる。俺は目の前の皿に手を伸ばす。白くて無地の皿には、パイナップルの果汁が沈んでおり、淡い黄色に染まっていた。
 指で切れ端を一つつまんで、舌に載せる。甘酸っぱい味が流れ込んできた。噛むと繊維がぶちぶちと切れる。果汁があふれ出し、パイナップルの香りが口内に広がる。指がべとべとした。佐渡が無言でハンカチをよこしてきたので、拭いた。綺麗にアイロンがかけられた、紺を基調としたチェックのハンカチ。死んだ後輩の髪の色も、夜のように深い青色だったことを思い出す。
「不条理な世の中だ。否、恐ろしく平等なのかも知れない」
 佐渡は真っ直ぐ前を見ていた。もしかしたら遠い昔を思い出しているのかもしれない。
「いつの世でも、老いぼれより先に死んでいく若者がいる――」
 黒い両の瞳には、いったい何が見えているのだろう。佐渡は赤い色を見ている。俺は思った。
 前世の記憶があるというのは、どんな気持ちなのだろうか。残念ながら――幸いと言うべきだろうか、俺には理解できない。佐渡は戦乱の世、時代は定かではないが、数百年前の記憶があるらしい。本当かどうかは判らない。でも年下のくせに妙に悟りきった佐渡を見ていると、少なくとも俺とは違う何かを見ているのだろうということは理解できる。
 佐渡の前世も、後輩の死も、俺には同じ次元にあるようにしか思えなかった。果てしなく遠い。それでいて、すぐ側に現実として存在している。まるで距離感のつかめない二つの感覚はいつまで経っても合致することはなく、よく判らない威圧感でもって、俺を抑圧する。
 俺はズボンの生地を握りしめ、うつむいた。安物のスーツは薄っぺらくて、こすれた部分は既にてかてかになっていた。ざらついた感触が不快だ。佐渡のハンカチの布地は、さらさらしていて心地よかった。鼻にくっつくけると、やはり線香のにおいがした。
 線香。何の権限があって、俺の領域を侵すのだろう。悔しくて泣けてくる。絶対に越えられない何かを線香が象徴的に表しているのだ。
 佐渡が俺の肩を二回叩く。その振動で、思わず涙がこぼれた。慌ててハンカチで押さえる。既に遅かったらしく、涙は続いて一粒二粒、落ちた。ハンカチが湿って形を崩していく。
 佐渡の手が後頭部を撫でる。畜生、実年齢は俺よりも年下のくせに。お前まだ俺より背が低いくせに。頭も運動神経も敵わないけど、身長だけは絶対に抜かせるものかと、無駄な決意をする。
 俺は心の中で「えい」と気合いを入れて、涙を止めた。ハンカチをテーブルの上に置く。足を尻の下に収めて正座した。背筋を伸ばすと佐渡と同じくらいになる。佐渡の方が足が長いので、座高は俺の方が少し高い。ええい、くそ。
「俺は、死なねー」
 きっぱりと宣言する。自分でも何の意思表明をしているのかよく判らない。よく判らないけれど、俺は言った。そうするのが一番良いように思えた。
 あまりにも普通すぎて判然としないけれど、俺には佐渡の横顔が寂しそうに見えた。俺は前世の記憶を覚えていない。だが現世の佐渡はよく見てきたつもりだ。昔馴染みのことくらい何も言われなくても感じ取れる、と言ったら、おこがましいだろうか。
 経験を積み重ねているだけに、素直になれないもどかしさ。良きライバルとして切磋琢磨した相手が亡くなって、平気なはずはないのだ。どんなに熟練した者でも人ならば一時の悲しみくらいある。足繁く見舞いに行き、身内のように式の世話をするくらいなのだから、なおさらだ。
 もし気付かないところで佐渡が苦しんでいるのならば、俺はきっと助けなければいけない。死んだ人間を慰める術は知らないけれど、隣にいる奴なら。
「俺は、絶対お前より長生きする。後百年くらい生きる」
 佐渡が何か言おうとする。どうせ「ギネスにでも挑戦する気か」というツッコミが返ってくるのだろうけど、お断りだ。俺はその前に続ける。
「お前も頑張って長生きしろ、でも頑張って俺よりは早く力尽きろ」
 頭を鷲づかみにし、強制的に撫でる。左右に二回揺さぶっただけのように見えても、俺が撫でたと言うのだから撫でたのだ。
 俺はパイナップルの皿を佐渡に寄せる。滑りの悪い表面に突っかかって皿が一瞬傾くが、少し汁がこぼれただけで、元に戻る。
 「これでも食え」と言うと、戸惑いがちに佐渡は一つ、口にした。妙に素直で、ある意味不気味だ。佐渡はパイナップルをかみしながら呻いた。頷いたので、多分俺の言葉に対して、肯定の意味の何かを言ったのだろう。
 情緒感のない奴だ。俺今良いこと言ったよな、感動しろよおい。我ながらむちゃくちゃな要望だとは思うが、無反応だと恥ずかしいのだから仕方ない。せめてうんとかすんと言って欲しいものだ。
 正座を崩して、佐渡の足下を蹴る。しびれていたら面白いのだが、さすが古風な男、小一時間程度の正座ではびくともしない。俺は舌打ちをして佐渡に背を向けた。
 周りを見ると、視線が集まっていた。一体いつから見られていたのか。俺は足を思いきり床に叩きつける。古い床は大げさな音を立てて、少し揺れた。面白いくらいに視線が散っていく。
 代わりに、後頭部に弱い衝撃が走った。
「寺で何をするか」
 また説教か。俺は大げさにため息をつく。息の出ていく音が聞こえるほどだった。でも、佐渡らしいと言えば佐渡らしい。ちょっとは機嫌が直ったらしく、肩越しに見た佐渡の顔は、微笑んでいた。
 日常はちょっと理不尽で、融通が利かないけれど、結局はそれが一番なのだ。年下の佐渡にどうして説教されなければならないのかと常々思う。反面、いつもの繰り返しを悪くないと思える自分がいる。数年後に思い出したら、「現在」は幸せな時間として自分の目に映るのだろう。
 一番幸せだったのは高校時代だった。放課後には部活に明け暮れて、授業はちょっとおろそかで、副部長は生真面目で、おまけに後輩の佐渡にもしかられる日々だった。俺は部長だったのに、副部長も佐渡も、それと……亡くなった後輩も、俺よりずっと強かった。団体戦で俺まで試合が回ってこないって何なんだ。ふざけるな。そんな愚痴さえもが楽しくて、どうしようもなく幸せだった。
 俺が幸せだった時間に同時に存在していた後輩。あいつも俺と同じように幸せだったのかどうかは判らないし、知る術はもうなくなってしまった。きっと幸せだったのだろう。
 思い出されるのは、皮肉っぽく歪められた口角。あれが素直ではなかった後輩の笑顔なのだと信じたい。信じることで、後輩の生きた時間が本当に幸福なものであったと思える気がするから。
 人を救わない後悔に何の意味があるのだろうか。どうせするなら後悔よりも思い出し笑いが良い。
 ああ、少し背が低くて女顔で無表情で、ノリが悪くてさりげなく毒舌だった、後輩よ。もしもお前が幸せでなかったとするなら、俺はここに宣言しよう。
 俺は幸福だった。お前といた時間は楽しかった。お前は人一人を幸福にしたんだ。すごい奴だ、自信を持て。誰かを幸福にすることが出来た素晴らしき人生、「幸福だった」と胸を張って言え。俺が保証する。
 もう届かないのかも知れない。しかし佐渡に前世の記憶があるというのならば、魂は実在するかも知れない。今からでも間に合うのなら、俺は足掻く。
「よし」
 俺は足を立てて、一気に立ち上がる。膝から下にこびりついた畳を手で叩き落とした。佐渡が怪訝そうな眼差しを向ける。俺は口角をつり上げた。
「これから、形でも演技しよーぜ」
 部活の先輩らしく、演技で伝えた方が、言葉よりも判りやすいだろう。俺は元々部活馬鹿で、言葉にするのは得意でないのだ。
 佐渡は眉をひそめた。何を言い出すのか、と問いたいところだろう。だが残念なことに、俺はもう決めてしまった。これから形をやる場所と道具、人員の準備をしなければならない。人員は俺と佐渡、後副部長でも呼べば十分だろう。高校全国区レベルの形だ、それで足りないと言うのなら贅沢が過ぎる。
 さすが佐渡は、俺の性格を熟知していた。苦笑混じりに息を吐いて、腰を上げる。
「竹刀は持ってきているのか?」
「当然。お前は?」
「言うまでもない」
 ……いくら部活の後輩のとはいえ、葬式に竹刀を持参するとは飛んだ剣道馬鹿だ。俺も佐渡も。たぶん、天国の後輩も。
 俺は佐渡の首の後ろに腕を回して、肩を組んだ。真新しいスーツは俺のと違って硬かった。肩を二回叩いて、引っ張るように歩き出す。進行方向に座っていた奴は、逃げるようにして道を開けた。避ける必要のない奴までが、つられるようにして遠ざかる。
 フローリングの廊下に足をつくと、靴下越しにヒンヤリとした硬い感触が伝わってきた。神経が研ぎ澄まされていく。これから形をやるには丁度良い。
 俺は線香のにおいが苦手だから、線香はあまり焚いてやれない。その代わり、今までで最高の演技を見せよう。あまりパッとしなかった俺が、すごすぎる後輩たちに囲まれて仕方なく磨いた腕を、なめるなよ。
 幸せだった頃の思いを、感謝と共に贈る。俺たちはこれからも自分なりに精一杯生きていくから、その意思表明を見てやってくれ。
 時にどうしようもなく残酷であるこの世界での、俺たちの足掻き。――天まで、届け。


Fin.

 「いつの世でも、老いぼれより先に死んでいく若者がいる――」佐渡にそう言わせたいがために書いた小ネタが、思いの外長くなりました。
 作中に登場する副部長は朱野のことです。亡くなった後輩というのは、ネタバレになるので伏せておきます。主人公である部長は名前すら出てきていません。最後の最後で、主人公が剣道部だったことが判明しました。……描写はしつこいくせに重要な情報はずっと出さないでいるのは、私の悪い癖です。



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